AGATHA×APSU&HANABI

8月30日にAGATHAとAPSUがコラボレーションした展示会が開催されました。

素晴らしい展示でした。

AGATHAは1974年にパリ6区モーニュ通りに一号店をオープン以来、世界中に370店舗とコーナーを展開している歴史あるジュエリーブランドです。

まさか、新作発表会にAPSUの作品が起用されるとはなー、びっくりしました。

今回の展示用にAPSUは新作2作品を展示。

それらを元にデザイン会社のHANABIが映像作品にしてくれたのですが、この映像作品が凄まじかった。

思い出すだけでも、身震いする。

負けた!!って気がしましたよ。

デジタルは魔法だね。

あんなにも素晴らしい作品になるとは、、、。

今回、AGATHAとAPSUを引き合わせてくれたのもHANABIなので、 HANABIさんには足向けて眠れない!!

 

会場は青山スパイラル。

行ってみて驚いた、めちゃくちゃ広い。

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AGATHAの新作ジュエリーとAPSU原画。左が神殿図、右が大陸図。

A2サイズ。でかい。f:id:apsu:20160916173608j:plain

 

AGATHAの過去作品とAPSUの過去作品。

左が大合掌、右が逆転の作法。

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今回の2作品は物語がある作品なので、作品説明もしました。

200回くらい説明したんじゃないかな。

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会場風景。

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映像作品。この手描きの質感を残しつつ、万華鏡のようにくるくる変わる様は魔法でした。ずっと見てられる。

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会場横は広いカフェ。

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AGATHAの新作ジュエリーも素晴らしい。

けっこう手頃な価格なんですよ。

シックさもありながら遊びもあるデザイン。

自分も妻にプレゼントしました。

 

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発売は9月26日。

全国百貨店のAGATHAにて。f:id:apsu:20160916175514j:plain

 

会場を上から。

贅沢な風景。

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モデルさん達も沢山来てくれて、映像作品の前で楽しんでくれてました。

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この色合いが好き。

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魔法陣!!

プロフィール写真にしようかと。

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夜になるとまた違った雰囲気に。

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最後は作品解説。

 

 

大陸図

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アフリカの雄大な大地を模した文様画です。
これを描くにあたり、私はアフリカの文化や歴史について調べました。
様々な事を学びましたが、知れば知るほど不思議な大地で、その未知性を作品世界に活かすべく、私は混沌としていながら大地で結び付くアフリカを描く事にしました。
この文様画は一見すると混沌とした印象を受けますが、それぞれが独立した村や森や水場を表しています。
まず、縁を飾る文様はApsuの文様で鏡や境界線を表す文様です
この文様を4つ使う事により、強固な境界線、つまり未知への期待や探求を表しています。
次に作品の上部と下部にある文様の集合体は、様々な文様を使っており、これは作品により「力強い自然な流れ、生産性のある人工的な流れ」を表しています。
今回の大陸図の場合、生産性のある流れ、つまり部族間での貿易です。
文様の発展は貿易にあり、特色ある文様や装飾は、それだけで価値のあるものなのです。
次に文様が無い、線のみで形成された四角は水場です。
この水場は大陸図で一番の神聖な場所であり、重要なあえて文様を描くことしませんでした。
ここに文様を描くと、その文様の力でイメージが重複するからです
そして水場には精霊が居るので、人の意識である文様を描く事が出来ません。
 
この水場の周りに多く見られる文様、特に右上の水場の周りを囲む文様は、「前進、進化、発展」を表します。
私のお気に入りの文様です。
水場の周りには人が集まり、そこは文化が形成されています。

その下の文様群が村です。

ただ、まだこの村は出来たばかりなので、形を持ちません。
その為、流動的な文様を使っています。
 
形作られた村は左下の菱形のようになります。
この村は大きく、右端の水場に人工的な流れを作り、自分達の村を拡大しようとしています。
この大きな村の上にある印象的な三角のストライプは森や草原です。 
大陸図のこの文様を見ると、獣の歯や、盾や柵、つまり人が立ち入れない危険な場所となります。
 
左下の大きな村の上に、水場があり、その横に境界線と盾や柵を表す文様に囲まれた村があります。
これは他部族と貿易を絶った村です。
しかしながら、その村の周りにも文様、人の意識は渦巻き、新たな村が形作られていきます。
 
中央近くの小さな菱形と細い三角形で形成された文様は動物の群れを表しています、左と下に伸びる線は群れの移動です。
水場に向かっていくのが判りますね。
 
psuの作品に使われる役30種類の文様は意味を付ける事により、物語の説得力を得る事になりました。
大陸図には他にも様々な物語が隠されいます。
是非、眺めて、思い思いの物語を紐解いてください。
 
 
神殿図

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神殿図はアガタの歴史とアール・デコを重ねた作品です。
アガタの歴史を、神殿に見立て、そこに伝統的なアール・デコをApsuの文様で配し組み立てました。
それと同時にいくつかの隠し絵もあります。
まず、中央に、今期のアガタの新作にある仮面のようなジュエリーのデザインを取り入れています。
そして、作品を反対から見ると鳥も隠されています。
この鳥は精霊です。
 
作品下部の左と右にある丸い文様群は歯車や部品といった、回転や動きに重要な文様です。
アール・デコの本質には機械性も含まれているからです。
 
中央左右の、文様の集合体は、大陸図では貿易や流通を表していましたが、神殿図では建築の過程を表しています。
この建築の流れの間に挟まった文様は岩や石などの自然物です。
この自然物に文様が刻まれ、人工物である神殿となっていきます。
アール・デコ作品を見ると、あえてバランスを崩したように印象的なデザインが組み込まれる事があります。
この岩はそれを表現しています。
 
作品上部は太陽を表しています。
その下の競り上がる円は人口の太陽、つまり栄光や繁栄を表しています。
 
この作品でも様々な物語を隠しています。
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この2作品がアガタのアクセサリーをイメージして描いた作品です。
最高傑作が描けた。
楽しかったー。
この2作品を元にハナビさんが映像を作ってくれたのですが、これが凄いので、いつか公開出来たら嬉しい。
APSUの作品世界を一番理解してくれているでしょうね、2番目のAPSUと言いたいくらいに!!!
 
そして、それを纏めてくださったアガタさんの懐の広さに感謝。
あの会場の完成度は素晴らしかったです。
作家活動の中でとても重要な制作となりました。
 
これを越えていかなきゃいけないんでしょうが、、、、どうなるのか。。。
 
 
APSUは文様が主体なので、こうやって一緒に作品を生み出していくのはとても楽しいです。
自分だけでは描けない、新しい作品へとなっていきます。
また色々としていきたいのでよろしくお願いします。
 
楽しかったー!!!
 
アガタパリ